★オアシスの夢★
2006-05-28T14:29:37+09:00
poppo1120
ようこそオアシスの夢へ。のだめカンタービレのSSブログです。チアノダともろもろのキャラ達によって音楽&青春&恋愛が繰り広げられています。mail;ricco_oasis★yahoo.co.jp(★→@)お気軽にどぞ。☆Ricco☆
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強敵~You're my anjel~
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2006-05-28T14:29:37+09:00
2006-05-28T14:29:37+09:00
2006-05-28T14:29:37+09:00
poppo1120
@お題SS@
たまにはほのぼのパラレルなんてどうかなと思って書いてみました。いい加減設定等はさらっと読み流してくださいな。
それではお題から、『強敵~You're my anjel~』です。どうぞ~w
↓
ガラス玉はきらきら綺麗だけど、地面に落とせば砕けてばらばらになるだけ。
そのカケラは時に人を傷つけたりもするだろう。
割れないように、壊さないように大事に大事に守ろうとするほど、その困難さに苛立ちさえ生じてしまう。
恋って、そんなものじゃないかな。
俺たちは、そんなガラス玉を何度も二人で作り上げては壊して、また作って・・・・・・
7色に輝く恋のガラス玉。
見ているだけじゃ物足りなくて、触れたくて、感じたくて。
誘惑の光に、翻弄され続けるのは何故だろう?
「おい、のだめ!!もっとはやく歩けないのかよ。」
「ぶっ・・・のだめだなんて。」
両手に伝わる体温に安堵する、昼下がりの公園。
「詩温くん・・・・・・・・・すっかりパパに似てママは嬉しいですヨ・・・・」
「ママ!!あっち!!!はやくはやく~」
「分かりましたから・・・・・・寧音ちゃんっ!ちょと、待って!!」
横に整列する三つのシルエットを見守りながら、征子は笑う。
「ふふっ。子どもが三人いるみたい。」
子ども達にぐいぐいひっぱられた挙句、前のめりに倒れそうになったのだめを征子が後ろから抱きとめた。
なんて優しくて、柔らかい手のひらなのだろう、と、のだめは思う。
「す、スミマセン・・・・・・」
「真一も呑気なものね~こんな腕白盛りの子ども達を預けたまま演奏旅行なんて。」
征子は薄いグリーンのシャツにショールを羽織って、いかにも品の良い装いだった。
いつもひょこっ、とパリに訪れては二人の子ども達に会いに来るのが、征子にとって最近の楽しみの一つである。
「ねぇ、お姉ちゃん!!ちょうちょ!!」
「ちょうちょ?!どこ??」
颯爽と並木道を駆けて行く子ども達に、のだめが一言叫んだ。
「ふたりとも~!!あんまり遠くに行っちゃダメですヨ。」
ぱたぱたと去っていく子ども達の背中を見送りながら、のだめは大きく一つ、ため息をついた。
「子育て、大変?」
「ぼちぼち・・・・ですかネ。でも、楽しいデス。」
「それは良かったわ。」
征子の微笑みにつられて、のだめの表情も自然と和らぐ。
「のだめも、征子さんに感謝しなくちゃ。」
「感謝?なんでかしら?」
のだめがふと、空を見上げると風に流される真っ白な雲が気持ちよさそうに泳いでいた。
「真一君を生んでくれたことに、デス。」
「まぁ・・・・・・・うふふっ。」
出会えた喜び、幸せの連鎖。
「私も感謝しなくちゃいけないわね。」
「え?」
「独り言よ。」
色づく世界に触れた体温。
人は何故生まれてくるのか?
答えは、生まれてきた命の数だけあるに決まってる。
*************************************
「パパ!!」
玄関のチャイムが鳴る。
会いたかったあの人がきっとこの扉の向こうにいるって分かる。
「お、重い・・・・・・・」
たくましい両腕にぶら下がる、二つの宝物。
「ねぇ、おみやげは?」
「やくそく!!やくそくしたもん。」
「おいおい、お帰りなさいって言うのが先じゃないのか?」
遅れてリビングから現れたのだめが、開けっ放しのドアをぱたん、と閉めた。
「ふたりとも、寝ないで待ってたんですヨ~」
家中に優しい温もりを充満させる彼女の空気に、真一はいつも安堵する。
「この笑顔が・・・・・・・天使か、悪魔か。」
「へ?」
「なんでもない。シャワー入ってくる。」
真一はジャケットを脱いでのだめに渡すと、ネクタイを緩めながらバスルームへ向かう。
「詩温もはいる~」
「わたしもパパと入る!!」
子ども達が真一の白いシャツの裾を引っ張るから、でろん、と身だしなみが乱れる。
「ちょ、ちょと!!二人ともさっきママとお風呂入ったじゃないデスか?!」
「もう一回はいるもんね~」
「ね~?」
のだめは子ども達の無邪気さに呆気にとられながら、ちらっと真一の顔を覗く。
真一はのだめの視線に気がついたのか、気がついてないのか、子ども達の頭をぽんと叩いて諭す。
「・・・・・・わかったから。お風呂は明日な。」
「え~?」
「今夜いい子にして寝たら、明日は一日中遊んであげるから。」
真一の一言に、寧音は大きな瞳をさらに丸くして、詩温は顔をくしゃくしゃにして喜んだ。
「二人とも、寝た?」
バスタオルを首にかけてびしょびしょに濡れた黒い髪を拭きながら、真一は赤いソファーに座った。
「寝ましたヨ。『明日はパパにどこつれてってもらおうかな~』って言ってました。」
「そう。」
湯気が立つホットミルクを二つテーブルに並べて、のだめも真一の隣に腰掛け、その肩にもたれた。
「早いですネ~」
「・・・・・早いな。」
「のだめはいまだに感心します。真一君の記憶力の良さに。まさかあの日を覚えているなんて。」
明日は二人にとって特別な意味を持つ日だった。
初めて二人が出会った日でもあり、結婚記念日でもある。
「・・・・・・・汚かったな、おまえの部屋。今もだけど。」
「え~?そんなことないデスって。」
のだめは角砂糖を一つ、二つとカップに入れてティースプーンでくるくるとかき混ぜる。
ミルクと砂糖が溶け合って放つ甘い香りに包まれる。
何度も砕け散ったカケラをその度に拾い集めて。
無性にやりきれなくて、虚しくて・・・・・・・・・・
でもいつも最後には愛しさに負ける。
逢いたくて、抱き合いたくて、もどかしい距離をどうやって埋めたらいいのか。
迷いもすれ違いも、痛みも弱さもなにもかもじれったかったあの頃。
そんなどうしようもない想いを解き放ち、愛という名の物語に再構築する。
その輝きに気づいた時、確かに何かが変わった。
「初めてあの場所で出会ってから10年?」
「そうだっけ?」
「覚えてるくせに~」
「・・・・・・9年だよ。間違えんな。」
「ぎゃぼ・・・・・・・・・・」
真一はホットミルクを一口啜ると、一枚の紙を取り出して、のだめの手に握らせた。
「ん。」
「なんデスか?プレゼント?」
「ま、そんなもん。」
白いB4サイズの紙には、設計図らしき絵柄が書き込まれていた。
「え、え??家?!建てるんですか?!!」
「不満?」
「も、もちろん嬉しいに決まってますケド・・・・・一体どこに?」
築いていきましょう、幸せを積み重ねながら。
安息の砦を、安寧の城を。
どうせなら、日差しをいっぱいに浴びれる広い窓を作って。
fine
***********************************
思いっきり好き勝手設定でお送りしました。
たまには、のほほんとした話が書きたかったんですって。
ちなみに、寧音(ねね)、詩温(しおん)は架空の人物です。(誰にでも分かる;笑)
この物語は、フィクションです。
プロデューサー兼作家、Ricco(うそ)
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jewel
http://pero1120.exblog.jp/2145907/
2006-05-13T14:46:13+09:00
2006-05-13T14:46:13+09:00
2006-05-13T14:46:13+09:00
poppo1120
SS
切ないけど、未来がある話にしたかったですが不発かもしれません。
それでは『jewel』をご覧くだサイ。
↓ ねぇ、真一君。
セーヌ河の流れはとても緩やかで、
ノートルダムは今日もパリの青い空と調和していて、
いつもと変わらない街並みに、真一君の姿だけを描いてしまいマス。
錯覚だとわかっていても、
サンジェルマンを歩いていると真一君の匂いが通り過ぎる気がして、
その体温が懐かしくてたまらなくなるから。
ユーロスターの1等席はさほど快適でもなく、不便でもなく、男二人旅にはちょうど良かった。
真一はコーヒーを、前の席の男はブランデーを飲みながら、不規則な振動に揺られていた。
列車の窓から次々と移り変わる景色は音声の無いモノクロの映画のようで、真一の憂鬱な気分を晴らしてくれそうにも無い。
窓際に右肘をついて、雑誌を斜め読みするが、集中はできなかった。
雑誌の中に見慣れた女性が佇む。
その写真が現実の"その人"と同一人物だと納得するのに何度も何度も読み返してしまうページ。
イル・ド・フランス・ピアノコンクール
彼女の翼が、ついに羽ばたいた。
「千秋、今ならまだ間に合いマス。」
「なにを今更。」
帽子のつばをクイッとつまみあげて覗かせる瞳は、フランツ・フォン・シュトレーゼマンその人のものだった。
目尻の皺が愛嬌ある表情を演出する。
シュトレーゼマンのロンドン交響楽団の常任指揮者として正式就任が決まり、二人はドーバー海峡を越え、イギリスを目指していた。
「別について来いとは言っていまセン。」
「俺が勝手について来たので、お構いなく。」
マルレとの契約更新とシュトレーゼマンのロンドン行き、迷ったのは間違いない。
そして、彼女の存在。
選択肢のなかどれか一つを選ぶというのは、どうしてこんなにも困難なのだろうか。
あれもこれもと欲張ってはどれも上手くいかないことにくらい、そして何でも手に入れようとするほどがむしゃらになれないことくらい真一にはわかっていた。
「フランツ、最後の仕事になると思うわ。」
眼鏡のレンズ越しにエリーゼの細い目がちらりと見えた。
「最後って・・・・・・・」
事務所はいつも薄暗くて、真一はその陰湿な雰囲気に馴染めずにいた。
「彼、肺を病んでいるのよ。もうしばらく前からね。」
真一は衝撃の真実を知らされてもなお、妙に落ち着いてエリーゼの言葉を頭の中で反芻していた。
あの妙な咳き込み方、煙草や風邪のせいにしては長引くし、そしてなにより日に日に痩せていく彼の姿をイヤというほど毎日見ているのだから、エリーゼの言葉に納得する以外つじつまが合う理由が無かった。
窓の外に視線を向けると、夕焼け色に染められた街路樹からははらはらと枯葉が落ちて、路上を絨毯のように彩っていた。
その上をきゃっきゃと走り回る子ども達の声がブロック壁に反響して、冷たい風と共に通り過ぎる。
「チアキ、この世界は儚いものばかりデス。」
シュトレーゼマンはまた帽子を深く被り、その瞳を暗闇の中へ隠した。
「・・・・・・・・・それでも・・・」
ただ果てしなく暗いトンネルの中を光を求めてひたすらに走る列車の中、彼は話を続けた。
「それでも私は永遠の存在を信じマス。バッハやモーツァルトのように何百年も語り継がれる彼らの音楽のように、人々の記憶の片隅に、歴史という物語に刻まれる証として生き続けるのデス。」
真一は黙って前の座席に座る男の話に耳を傾けていた。
「生きることに意味を見出せなかった私に手を差し伸べてくれたのは、音楽でシタ。私は音楽に愛され、そして音楽によって生かされてきた人間デス。」
窓の外は闇で、目を向けると自分の姿が反射して見えるだけだった。
人生はこの長い長いトンネルのように人を迷わせて、惑わせる。
「ロンドンでの任期は2年でしたよね?」
真一はようやく重い口を開いた。
「俺も・・・・・・俺なりに悔いの無いようにやりますよ。その"生かされてる"人間の一人ですから。」
シュトレーゼマンに対する、彼なりの精一杯の返事だった。
*************************************************
真一の背中を押したのは、彼女、野田恵だった。
コンクールでの優勝、のだめは華やかな世界への道を駆け出したかのように見えたが、プロになることを拒否した。
オクレールの元で修練を積むため、パリへ残ることを決めるのにそう時間は要さなかった。
ピアノに対する執着が無いのでは決してない。
ただ、自分にとって今一番何が必要か、彼女は彼女なりに悟っていた
「パリはこんなに綺麗だったんですネ~!!」
ノートルダム寺院、386段の螺旋階段を昇ると、さすがに三半規管は麻痺して頭がくらくらした。
塔楼の頂上からは、雲をつかめそうなほど空が近くに感じる。
パリの優しい風が真一の黒い髪をなびかせた。
東、西、南、北。
世界は360度に広がっている。
太陽の微笑がこの世界を照らして、そして真一と彼女の時間を包む。
「のだめ。」
彼にその名を呼ばれると、どうしてこの胸はこんなにも幸福で満たされるのだろう。
のだめはそう思う。
「見えマスか?エッフェル塔ってここから見るとおもちゃみたいで・・・・・」
「のだめ、俺、イギリスに行くよ。」
のだめの話を遮るように、真一は自らの決心を伝えた。
きっと、彼女はここで泣いたり、すがったりはしない。
真一はそんな気がしていた。
「行くって・・・・・どれくらい?」
「2年。マルレの契約更新はしないことにしたから。」
「2年・・・・・・・・・」
のだめは理由を聞くことも無く、ただ目の前に広がるポスターカードのような景色に向かって、そう呟いた。
ここで待っていて欲しいというほど傲慢にもなれず、別れを決断できるほど強くも無くて、真一はそれ以上言葉を発することができなかった。
もしかしたら、彼女に決断をゆだねているのかもしれない。
そんな自分がずるくて、惨めで・・・・・
なんて弱いのだろうかと、真一は心の底から自分が憎かった。
愛しているから。
彼女を。
何の証拠も誓いも無いけれど、それが紛れも無い真実であり、もはや真一にとってごまかしきれない想いだった。
失いたくない。
他の何にも代えられない。
ノートルダムから見えるパリの風景。
沈黙の中、その風景に二人の場所が確かに存在していたことを知る。
『この列車は間もなく発車いたします。お客様は・・・・』
アナウンスがこだまする駅のホーム、真一はスーツケースを引きずりながら急いだ。
いつもより重たく感じる荷物に、彼の足取りも重かった。
もはや、見送りを期待するほど愚かでもない。
きっと彼女は来ない。
響くベルの音。
新聞を買って先に乗り込むシュトレーゼマンを追うように、真一も列車に乗った。
パスポートをジャケットの裏ポケットから出してぱらぱらとめくる。
様々な印が並ぶページに、今まで自分が巡ってきた国々を思い返す。
真一はそれをそっとポケットにしまって、列車のドアが閉まるのを見届けようと顔を上げた。
ドアが閉まるのとほぼ同時に聴こえる。
声が。
「真一君!!!!」
聴こえた時にはもうすでにドアは閉まっていた。
ドンッとドアに激突するシルエットに、真一は動揺を隠せない。
彼女が何かを叫んでいる。
きっと、自分の名を呼んでいるのだろう。
「恵!!!!!」
自分の声の大きさに驚愕しながらも、すでに旅路へと出発する列車は止まらないことに気づく。
あぁ、なんかこんなシーンを映画か何かで見たことがあるな。
真一は激情と現実の間で、そんなどうでもいいことを思い返していた。
のだめは必死に走るだけ走って、ついに列車の加速に追いつけなくなってホームに座り込んだ。
「しんい・・・ち・・・・くん。行かないで・・・・・・・・・」
のだめの走った後には、涙の跡がくっきりと残っていた。
真一はただ呆然とその場に立ち尽くす。
列車が勢い良く左右に揺れるとスーツケースがドカッと後ろに倒れたが、そのことにも気がつかない。
ただ、その頬に伝う雫の熱さだけが、今の真一にとって現実だった。
*********************************************
「チアキ。」
「・・・・・・なんですか?」
列車は間もなくロンドンへ到着しようとしていた。
「あなたを生かしているのは音楽だけではないでショ?」
シュトレーゼマンの言葉が、真一の溺れかけた感情を拾い上げる。
席から立ち上がって、彼の分まで荷物を通路へ下ろした後、真一は言った。
「それは、あなた自身にも言えることじゃないんですか?」
真一の返事に、シュトレーゼマンは少し驚いた表情をして見せたが、すぐにその顔はいつもの皮肉交じりの笑顔へと変わった。
「・・・・・・・・なるほど。弟子に諭されるなんて、私もまだまだデス。」
「どうでもいいですけど、そろそろ降りますよ。」
二人の男はロンドンの地に足を踏み入れ、新たな使命のために歩き出す。
それぞれに、それぞれの想いを抱きながら。
fine
****************************************
はてさて、でっちあげにも程がある話になってしましましたが。
いつか、この2年後、真一がパリに戻ってくる話でも書いてみたいです。
Ricco
]]>
Thanks!!50,000Hit♪
http://pero1120.exblog.jp/2127141/
2006-05-11T22:34:00+09:00
2006-05-11T22:45:54+09:00
2006-05-11T22:34:04+09:00
poppo1120
お知らせ
↓ 思い返せば、blog設置当初は自分が書いた小説を誰かに読まれるなんて、恥ずかしくて照れくさくてうわぁ~と悶えながら書いていた気がしマス。
今日となっては、多くの方に支えられなんとか5万hitを迎えられ感謝感激です。
Riccoの書くのだめの世界は、どこか現実離れというか浮世離れしていて、しかも文章の構成をはじめはちゃめちゃでとても人様の目に触れさせられる代物ではないと自分でも自覚しています。
ですが、このblogを立ち上げてからは書くのが楽しくて楽しくて、そして感想を寄せてくださる方々の温かいお言葉や、気長に見守ってくださる他の素敵サイトマスター様方、さらにさらにこのオアシスに足を運んでくださる不特定多数ののだめファンの皆様に支えられ今日までこれたことがうれしくて仕方ありません!!
今となっては、のだめや小説書き、音楽について話題を共有できる友人にも恵まれ、のだめカンタービレの持つただならぬパワーに後押しされています。原作が愛されているからこそ、私もこうやって多くの方々と出会えたわけですネ。
本当にありがとうございます◎
拙宅ののだめはどこか現実を見透かしていて、真一は悶々としてのだめの尻に敷かれっぱなしであり、たまに登場するユッキーやジャンは小悪魔(いや、大魔王)、黒木君とリュカは大スキで登場回数が増え、どっから湧いて出たのか怪しい占い師や未来に出会えるであろうチアノダのコドモも現れ、とにかく好き勝手突き進むblogではありますが、どうか今後とも暇をもてあましている時でも遊びにいらっしゃっていただけるとうれしいです。
Ricco
Thanks,a lot!!
あるるさんよりお祝いいただきました~!!
のだめナイチンゲール!!!!
ひゃっほ~ぅww
そう、何を隠そう(別に隠していませんが)Riccoの本職はナース@
まさか、あるるさんにこんな素敵なコラボレーションをしていただけるなんて予想もしていなかったので、驚きと共にうれしさのあまり興奮気味であります!!フーン!!!!!
明日も仕事頑張れるってもんですヨ~~~~♪
はぅう~こんなナースに介抱して欲しい・・・ね、真一?
デザインが絵本の表紙みたいでかわい~んです、これがまたっ!!
そう、のだめには『癒し』の要素を感じずにはいられません。どこか人を和ませるというか、言葉選びや会話は決して上手ではないけれどその分世界を温かく包み込む心と大きな手のひらから生み出されるメロディーが私たちを喜ばせてくれます。
あるるさんの描かれるのだめからは、そんなぬくもりを分けてもらえる気がします。
ありがとうございました!!!!]]>
もう二度と~Love you,love me~
http://pero1120.exblog.jp/2074922/
2006-05-07T21:28:12+09:00
2006-05-07T21:28:12+09:00
2006-05-07T21:28:12+09:00
poppo1120
@お題SS@
ひたすら悶々とした真一が書きたくなりました。
真一が始めて愛という感情を知ったのはいつだろう?と考えながら書きました。
それでは、『もう二度と~Love you,love me~』です。
↓
"牧人 羊を 守れるその宵
妙なる歌は 天より響きぬ"
マッチを擦った後の残り香が部屋に充満して、思わずむせた。
のだめはキャンドルに灯る光をその瞳に映しながら、
「Joyeux Noël・・・」
と誰に言うでもなく呟いた。
夜の闇と赤色とのグラデーションが、のだめの息遣いに合わせてゆらゆら揺れる。
キャンドルの炎は暖かくて綺麗で触れたくなるが、近寄りすぎると火傷する。
けれど、一度その燈に身を焦がせばその痛みさえわからなくなるのだろうか。
「飯、食うか。」
ノエルらしいとはとてもいえない殺風景な食卓を、二人で囲む。
"近づいたと思えば離れていく"
どうして傷つけてしまうのだろう?
たった一つ分かるのは、原因が自分にあるということだけ。
優しくするだけなら簡単なのに、思いやりと甘やかしを区別しようとすると困難だ。
その不均衡なバランスにふらふら足場を見失いそうになる。
「今夜はアパルトマンも静かですネ。」
のだめがワイングラス越しにこちらを覗いている。
見つめ返したら、その頬がワイン色に紅く染まっているように見えた。
「みんな家族でミサに出かけてるんだろ。」
賛美歌に包まれるパリの夜。
手を繋いで、寄り添って。
粉雪は人々の体温に溶かされる。
結局ツリーの飾りは不十分で、なんだか物足りないさに淋しげなもみの木がひっそりと二人を見下ろしていた。
楽しそうに笑う彼女の瞳がとても澄んでいて、視線が離せなくなる。
長いまつげの影が白い肌に重なって、とても綺麗だと思った。
「ふふ。初めて一緒に過ごしたクリスマス、覚えていますか?」
そう言って相変わらず優しく笑いかけるから、フォークを握る手が硬直してしまう。
マリアの微笑。
「さぁ・・・覚えてないな。」
懸命に理性を取り戻して返した答えは真実ではないと、すぐに暴かれてしまうのだろう。
「覚えてるくせに。まぁいいです。」
ピンク色に熱を帯びる彼女の唇が、さらに続ける。
「・・・・・・・・・また一緒に過ごせて、うれしいですヨ?」
全てを見透かしたようなのだめの視線が、この胸を鋭くえぐる。
必死に高鳴る心臓の音を隠そうと試みる。
聖なる夜に響くは、祝福の鐘。
鐘の音にこの鼓動を忍ばせてしまいたい。
揺らげ、キャンドルの炎。
燃え尽くせ、恥じらいも遠慮も邪魔なだけ。
のだめの言葉一つにうまいこと返事ができなくて沈黙する。
沈黙の裏側に、今にも暴れだしそうな想いが複雑に絡み合っては渦巻いているというのに。
こんな自分、知らなかった。
今、この瞬間まで。
たった今出逢った。
初めての感情と。
こんなに温かくて、もどかしくて、
気持ち良くて、切なくて、
柔らかくて、痛くて・・・・・・・・
言葉に、できない。
「真一君、サンタクロースはきっと来ます。」
「なに?急に。」
「心配しなくても大丈夫デス。靴下は2足用意しておきましたから!!」
「ぶっ・・・・・・靴下って・・・」
フーン!!と意気込んでみせる表情が可笑しくて、思わず笑った。
ツリーの下にさりげなく並ぶ、赤と緑の靴下。
夜はとっくに更けていて、いつの間にか日付は変わっていた。
眠たそうに瞼を擦る仕草が子どもみたいで、思わず
「良い子にして早く寝ないと、待ち人も来ないぞ。」
と冗談めいて言ってみた。
「むっ?それは困ります。のだめは元から優等生ですから問題ないとして・・・・」
おいおい、何言うつもりだ?
「真一君は今夜くらい良い子にしないと、のだめしかプレゼントもらえなくて悔しいでしょ?」
はぁ・・・・・・・・・・・・・
「おまえなぁ・・・・・・・・・・まぁいいや。先、風呂入って寝ろ。」
「はーい!!」
ぱたぱたと足音を立ててシャワールームに駆け込んでいく。
シャワーが降り注ぐ音を聞きながら、赤い靴下を手に取ってみる。
ツリーの枝に掛けたままのネックレスは、結局面と向かって渡せそうにないからサンタクロースとやらに便乗しよう。
似合うかな、とか、喜ぶかな、とか・・・・・・・・・・・・・
素直にその首にかけてあげられたらいいのに。
四六時中傍にいてくれなくてもいい。
必要なときさえ隣にいてくれたら…・・・・・・・・・
都合良すぎると思われるかも知れないけど、それでいいんだ。
だから、彼女がもしも自分を必要とするなら、何を代償にしても傍にいたい。
いっぱい傷つけて、泣かせて、そんな・・・・・・・・・・・・・・・・
そんな過ちは、もう二度と繰り返さない。
視力はいい方だけど、"運命の赤い糸"なんてものは見えたことがない。
それでも確かに結ばれている。
心、体、時間、空間、
そして音楽。
繋がれるなら、いっそ糸より鉄の鎖にして欲しい。
どんなに引き裂こうとしても決してちぎれないように、
一度絡まったら二度とほどけないように。
いつからか理性なんて忘れてしまった。
周りなんて気にしないで取り乱すし、冷静なだけじゃいられない時だってある。
そんな自分を見たくないと思う感情は、聖域に踏み込めない罪人のためらいと似ている気がする。
こんな聖なる夜にふさわしくない、無情な欲望。
窓の外を見上げると、眩しい輝きがちかちかと暗闇を照らしていた。
星。
金星か。
眠れない夜と朝のはざまに漂う。
それでも、闇に溺れることなく、朝の光に埋もれることのない輝きを放って。
"仰げば御空に 煌めく明星
夜昼明かに 輝きわたれり
喜び称えよ 主イエスは生まれぬ"
fine
******************************************
真一の分の靴下には果たしてプレゼントは入っていたのでしょうか?(謎・・・)
ノエルの話、大好きです。
季節外れで済みませんでした。
Ricco]]>
のだめカンタービレテーマソング
http://pero1120.exblog.jp/2011520/
2006-05-02T18:20:00+09:00
2006-05-02T18:24:57+09:00
2006-05-02T18:20:42+09:00
poppo1120
♪雑記♪
アニメ化(ドラマCD化)・ドラマ化・映画化なんでも構いませんが、オープニングソングがあるならこんなんが良いナァ~と空想しながら考えました。
怒らないで笑ってくださる方のみご覧くだサイ(逃げっ)
↓
『もしも、のだめカンタービレに主題歌があったら(仮)』
その声が呼ぶほうへ
伝わるRhythm 生まれたてのDream
魔法のTakt 呪文はSecret
重なるハーモニー 調和してSo nice
越えてみたい 跳躍は軽やかに
捕まえたい 不確かな旋律
Endless repeat
歯車は動きだした
ハニホヘトイロハ 涙さえ未来へのPrelude
瞬く音符 囁く記号
ありったけの Love&Melody
ドレミファソラシド あるがままCantabile
めくるめく夢のSonata
聴こえるよ 君のPassion
知りたいのなら 見つけてよ
真実への入り口
Endless waltz
休止符で息を吸って
CDEFGAHC 鼓動ごと巻き込んでClap
恋なら駆け引き 愛なら信じるよ
奏でたい Love&melody
ドレミファソラシ・・・・・・・・
どこまでもCantabile
ドシラソファミレド♪
ってな感じです。
自分で書いててすごく楽しかったので、だれか興味がございましたら試してください(誰も試さない・・・)
Riccoは作詞家に憧れます。羨望です。
《呪文はSecret》あたりの文は、どっかで聴いたことあるような気が・・・・・なんの曲でしたっけネ?魔女もの?(記憶喪失)
仮にエンディングを考えるならしっとりバラード系がいいなぁ~w
イメージ的にハガレンの何代目かのエンディング、クリスタル・ケィの『motherland』みたいな
(ウィンリィが寝そべってるカットから始まるやつ)が好みです。良い歌です・・・・・・・・・・
ちなみに、オープニングのイメージは(上記の歌詞に絵コンテをつけるなら)
①鍵盤の上を走るのだめ→追いかける真一
↓
②追いかけていたはずが、のだめ、いつしか空飛び(プリリンと)去っていく
↓
③のだめ、もじゃ木の上に落ちて木の下で真一がキャッチ
↓
④気がつけば世界は真っ白→徐々に色づいてそこは舞台の上
↓
⑤オケの荒波、音符の洪水に二人は流される
↓
⑥ミルヒーの後姿→振り向いてウィンク
↓
⑦R☆Sオケメンバー勢ぞろい、なぜかそこにはプリごろ太’sも混じる
↓
⑧お星様きらきら、夜空を駆ける二人、のだめ星を拾い集める
↓
⑨集めた星達がのだめの手のひらで爆発する
↓
⑩目が覚めると朝(寝坊&夢オチ)、桃が丘への道を二人でダッシュ
↓
⑪二人の後姿を背景に『のだめカンタービレ』のタイトルがどどんっと登場
ってな具合。
え? 意味分からない?
はい、私もわかりません。そう、妄想には勢いが不可欠です。
Ricco
]]>
デイドリームジェネレーション
http://pero1120.exblog.jp/1961956/
2006-04-28T21:46:00+09:00
2006-04-28T21:57:54+09:00
2006-04-28T21:46:02+09:00
poppo1120
捧げものSS
↓
ピーターパン・シンドロームをご存知でしょうか?
いつまでもオトナになれない、なりたくない、そんなオトナへの猶予期間から抜け出せずにいる人たち。
淡い想いを思春期という宝箱に閉じ込めて、青年期を行く。
そして、いつかオトナと呼ばれる種族に仲間入りをして、シャカイジンだとか、セキニンだとか、ケッコンだとかネンキンだとか、とにかく煩わしいものにまみれて生きていかなければならなくなるのです。
『いま以上』が欲しいと思うけれど、『不確実な明日』よりも『確実な今日』を生きたいとも思う。
それは我儘すぎるでしょうか?
"ちょっと待てって言ってるじゃねーか!!"
"なんデスか?"
"そんなに一人で飛ばしたら連弾になんねーだろ。"
"そんなこと言われたって・・・・・・"
"・・・・・・・発表会、今週の日曜日だぜ。"
"・・・・・・・・・・・。"
"合わせる気がないならペア解消する?俺からリカちゃん先生に言っておくけど。"
"それは、いやデス。"
"じゃ、ちゃんと俺の音も聴けよ。"
「わかってます・・・・・・・しん・・・・・い・・・ちくん」
こいつ、なんの夢見てるんだ?
寝言に答えると・・・・・なんだっけ?不吉か何かだったか?
AM2:56
R☆Sオケのリハが長引いてようやくマンションへ戻った。
真一は布団に包まってみの虫みたいになっているのだめの隣に腰掛けて、寝顔を眺めていた。
安らかな・・・・・・・・・・・いや、そうでもない。
眉間に皺を寄せて苦悶の面持ちで寝ているから、心配というか不思議でたまらなかった。
よりによって、妙な夢まで見やがって。
そんな辛そうな表情で、変な寝言言うなよ。
責任感じる?
一体何の責任だ。
そんな顔すんなって。
「おまえ、昨日なんの夢見てたんだよ?」
真一がぐるぐるとかき回す鍋の中身は、トマト色だった。
「夢?のだめ、夢なんて見ましたかネ・・・・・」
聞くだけ無駄だったとため息を飲み込んで、テーブルにスープ皿を2枚と、焼きたてのバケットを並べる。
バターナイフにたっぷりバターを乗せた手を止めて、のだめが言う。
「そういえばというか・・・・・・・・なんだか懐かしい夢を見た気が。」
「へー。」
なんだか、もうこの話はいいや。
なんとなく、そう思った。
「っていうかお前さ、勝手に人の部屋で寝たり、当たり前に朝飯食ったり・・・・」
「はい?」
「もうやめれば?」
「迷惑ですか?」
迷惑というより・・・・・・・・・・・
おかしいだろ、だって。
はぁ・・・・・・・。
睡眠不足の脳細胞で一生懸命考えたって、どうせろくな答えも出ない。
「俺、先学校行くから。」
「えぇ~?一緒に行きましょうヨ。」
「やだ。」
****************************************
大学のレッスン室。
グランドピアノが2台だけぽつんと並ぶ以外、目立つものもない。
でも一度鍵盤を弾けば、色とりどりの音符が放たれては壁に跳ね返って密室をきらきらと満たす。
狭い部屋に360度、音のパノラマ。
「なんや、今日は早いな。」
江藤はギーっとピアノ椅子を引いて座った。
「《くるみ割り人形》か。連弾用の楽譜やないか。」
「連弾?どうりで・・・・・・・」
のだめは今、何故この曲を弾いているのか自分でも分からなかった。
弾いてみたけど、なんだか不完全で腑に落ちないメロディーに疑問符が浮かんでいた。
「昔、弾いたことがあるような気がするんデスが、誰と弾いたんでしたっけ?」
「阿呆か。俺に聞くな。」
懐かしい、淡い、切ない記憶。
ずっとずっと前に胸にしまった大切なカケラ。
人は、いつの間にこんなに大事な思い出を閉じ込めて、そしていつか忘れてしまうのでしょう。
忘れたくないから、失くしたくないから大切に大切にするのに、
そんな願いさえ過去に置き去りにして。
オトナになんて、なりたくない。
そう願ったのはいつの日か・・・・・・・・
気づかぬうちに月日を重ね、儚い想いを糧にして、
僕らはコドモからオトナへの橋を駆け抜けるのです。
色褪せない想いを飛び越えて。
***********************************
「先輩、一緒に弾きませんか?」
「学校でも散々弾いてきたんだろ?何弾くつもりなんだ?」
真一の部屋にあるピアノは、奏でるとなんだか真一のように優しい音がするからのだめは好きだった。
「これデス。」
のだめの指が踊ると、音符の一つ一つに魂が灯る。
「《こんぺいとうの踊り》・・・チャイコフスキーか。俺はセカンド弾けばいいんだな?」
並ぶ二つの背中、ぶつかる肩が熱を帯びる。
鍵盤の上で会話する二人の手のひら。
すると、突然のだめの手がピタッと止まる。
「あっ!!」
「なんだよ。」
「思い出しました。しんいちくん!!」
「は?なに?」
「違くって!!!のだめの・・・・・・・・・」
「おまえの?」
初恋の人。
「へへっ、やっぱりなんでもありません。」
「何だよ?!気持ち悪い。」
「そうかそうか・・・・・・ふふっ。」
真一はにやける隣人に呆気に取られる。
「大好きですヨ。」
「誰に言ってんの?」
真面目で、ぶっきらぼうで、少し冷たいけどその分ときどき優しい。
音楽が好きで、音楽からも愛されて。
何より、自分のピアノと自分自身を信じてくれた。
「先輩も、ですけど。」
「も?他に誰がいるんだよ。」
「あれ?ヤキモチですか?大人気ない。」
「だーっ!!!!っざけんな。意味わかんねー。」
"発表会、終わっちゃったな。"
"そうですネ。"
"・・・・・・・・・・・・・・・・。"
"あ、しんいちくん。今『淋しい』って思ったでしょ?"
"思ってねー!!"
"ぷぷっ。素直じゃないですね~"
"ほっとけ。"
過ぎ去りし風は、もう帰っては来ないし、
通り過ぎた雨は、もう空へは戻らないのです。
帰れないから、戻れないから尚更恋しい。
それが過去。
しかし、忘却は消滅と同意義だとは思いません。
『今』はすべて『過去』からできているのだから。
オトナになんて、ならなくていい。
そう思ってみてもいいでしょうか?
そんなカテゴリーはいらない。
新しい『自分』というカテゴリーで生きていきたい。
オトナにならないピーターパン。
きっと、あなたの心にも住んでいるでしょう。
fine
***********************************************
んわぁあああ~あこさん、ごめんなさい(;_;)
まったくリクエストを伺った意味がなくなってしまいそうです。ちなみに、しんいちくんは架空の人物です。(お気づきでしょうが念のために)
ぐふっ・・・・・・・・・・・遅れましたが、1万打ほんとうにおめでとうございました!
そして、これからも大活躍期待しています!!ラブ♪
Ricco
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lesson89(修正)
http://pero1120.exblog.jp/1947067/
2006-04-27T18:51:00+09:00
2006-04-27T18:52:06+09:00
2006-04-27T18:51:51+09:00
poppo1120
♪雑記♪
↓ 先日までL89の感想を載せていたのですが、長野、行くのはジミーとミルヒーだけで真一はパリでマルレなんですね・・・・・・・
てっきり真一も弟子だからミルヒーにお供して日本へ帰省すると勘違いしていました。
勢いで感想書いたら間違えてましたなんて・・・・・・・・がぼん。(どんな解釈の仕方だ?)
間違いに気がついたので感想を修正しました~がっくしです。とほほ~
せっかくのニナ・ルッツ・・・・・・・・・・・・・・・うえぇ~ん(;-;)R☆Sオケメンバーとの再会を期待していたのに打ちひしがれました。
ええ、立ち読みじゃありませんヨ?ちゃんと手元にkissno.9があります。
ちゃんと読んでから感想を書くように!!←自分。
"動かぬターニャ"に爆笑してたら後半のストーリーがわかんなくなったのか?私は。
とにもかくにも、今後は落ち着いて読むことにしマス。
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Beat<後編>
http://pero1120.exblog.jp/1896295/
2006-04-23T21:48:00+09:00
2006-04-27T10:46:05+09:00
2006-04-23T21:48:03+09:00
poppo1120
SS
です。
<前編>からの続きになりますので、お手数ですが前編をお読みで無い方は前編から読んでいただけると幸いです。
↓
『Beat<前編>』を読む
<後編>はこちらから。
↓ ピエロ。
素顔を隠した道化師。
秘密だらけの迷宮に飛び込み、
出口を探して彷徨い続ける。
"夕方になると、ピエロが噴水の前でアコーディオンを弾いているらしいんだけど・・・・・・・"
「アコーディオン?」
黒木から電話がかかってくるのは珍しい。
"とにかく、ちょっと気になることがあって、そのうわさ。一緒に観に行ってみない?"
「えっ・・・・・・・・気になるって、どういうこと?」
受話器を握る真一の手のひらが軽く汗ばむ。
"まぁ、きっと行ってみればわかると思うよ。千秋君も。"
「・・・・・・・・・・わかったよ。」
"じゃ、明日の4時頃広場前で待ち合わせで。急な誘いで悪かったかな?"
「いや、そんなことない。」
電話が切れる。
うわさ・・・・・・アコーディオン・・・・・・・一体、何なのだろう。
そもそも、黒木君が『気になる』ほどだから、きっと行って確かめた方がいいことに違いないんだろうけど。
真実を暴こうとすると、必ず天罰が下る。
そんな気がする。
ざわめく心臓、波打つ脳波。
どんな答えが待っている?
「ごめん。待った?」
夕方のコンコルド広場は寒々としていて、コートを揺らす風がひんやりと通り過ぎた。
「全然。さ、行こうか。」
黒木も両手をジャケットのポケットに入れて、寒さをしのいでいた。
地下鉄を降り、階段を昇るにつれて聴こえてくるメロディー・・・・・・
二人は互いに確認しなくとも気づいていた。
その音は広場の中心に近づくにつれて鮮明に脳裏に焼きつき、意識を捕える。
この音・・・・・・・・・・・・・
知らないはずが無かった。
噴水が空に向かって湧き溢れ、辺りは湿った空気によどんでいた。
一人のピエロと一台のアコーディオン。
ピエロの右頬にはハート、左頬にはスペードの模様が描かれ、作り物の赤い鼻が色白の顔の中心で際立って見えた。
開いては閉じる左手のモーションに合わせて、緩急の波に揺れる鍵盤の旋律。
その響きはどこか懐かしくて、物悲しくて、そして優しかった。
リズムに乗って揺れる茶色い前髪が、ピエロの帽子からちらちらと見える。
水玉のユニフォームからはみ出る細い手足は小刻みに拍子を刻む。
観客は2~3人の子どもと、一組の恋人たちだけだった。
どんな格好をして、どんな化粧をして、どんなところにいようとわかる。
その音色に触れれば。
「やっぱり・・・・・・・・」
黒木の視線はアコーディオンの動きを追う。
「・・・・・・・・うん。間違いないな。でもなんで・・・・・・・」
真一はすぐにでもその名前を呼びたかったが、公共の広場でとんでもないことをしでかす女の名を叫ぶのに躊躇した。
「うわさの話だけど、最近コンコルド広場で女性のピエロがアコーディオンを弾いているって・・・・・・・それで・・・」
「それで、その演奏は滅茶苦茶な上に、はねて跳んで転がりまわるんだろ?」
「そう。もしかして、とは思ったんだけど。」
ピエロは二人の男性のシルエットに気がつかない。
その右手が一心不乱に白い鍵盤と黒い鍵盤を駆け回るたびに、観客達は瞳をきらきらと輝かせた。
歌おう。
踊ろう。
奏でよう。
分かちあおう。
誰のために?
あなたのために。
わたしのために。
喜びの歌を。
愛の歌を。
この鼓動が導く方へ。
「ただいまデス~お腹空きました!!」
「おかえり。」
何食わぬ顔で帰ってくる彼女を、何食わぬ顔で迎える。
彩り豊かなダイニングテーブルが白い部屋で際立って見える。
かちゃかちゃとナイフとフォークがぶつかり合う音が響く。
「で。」
「・・・・・・・・はい?」
「どういうことだか説明してもらおうか。」
「何の話デスか?」
真一はのだめの瞳を覗いてみるが、いまいち視線は合わなかった。
「目、逸らしてんじゃねぇよ。」
「ぎゃぼ・・・・・・っ」
口に運ぶはずのブロッコリーがころころとフォークから逃げた。
「・・・・・・・な、なんで知ってるンですか?」
やっぱり・・・・・・・・・
どういうことか詮索してみてもしょうがないのかもしれない。
意味もなくピエロになってみたり、思いつきでアコーディオンを弾いているわけでもないだろう。
「まぁ、かくかくしかじかということでどうですかネ?」
「分かるわけねーだろ!!」
ムキになったっほうの負け、それが二人にとって暗黙のルール。
そして、いつも負けるのは俺。
勝ったためしなんて無い。
翻弄されて、振り回されて、呆気に取られて・・・・・・・
くそっ!!
いつか絶対負かしてやる。
しかし、零れるため息は降参の証かもしれない。
負かしてやりたいが、勝てる気もしない。
そう、負けはいつも決まっている。
"惚れたほうの負け"
**************************************************
「ねぇ、ママ。またあのピエロが来てるよ。」
ピエロは懲りない性分だった。
あくる日もコンコルド広場の中心を占領してアコーディオンを弾いた。
今日は休日。
教会で祈りを捧げた人々が家路に着く昼下がり。
太陽の恵みに微笑み返す木々たち、その木漏れ日に包まれる午後。
ピエロはいつもの噴水の前で一礼して、演奏を始めた。
休日ともなると広場もにぎわい、噴水の周囲もギャラリーで取り囲まれた。
アコーディオンが空気をいっぱいに含んで扇形に左右へ広がると、心地よい旋律にあたりは酔いしれる。
こんなに優しい音楽が、ここにある。
ピエロは自らが鳴らす音に身をゆだね、弾き続ける。
するとどうだろう。
どこからかまた別の音が重なり合ってくる。
恋しい、愛しい音・・・・・・・・・
ヴァイオリンの音、
あの人の音が。
かっちりとした白のシャツに黒いパンツ。
弓と弦がこすれあい生まれる振動が心を揺らす。
メンデルスゾーン《ロンドカプリチオーソ;op.14》
いつしか二人の空気が広場全体を巻き込む。
「真一君!!!?」
ピエロが広場で初めて放った単語は、大好きなあの人の名だった。
「どうして・・・・・・・・」
「いいから弾けって。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
> 9・novembre・2006
>
>
> ピエロは言いました。
>
> "これは償いなんだ。"と。
>
> 待ち続けることで・・・・・・・・救われる想いがあるなら。
>
> 叶わなくても、想いだけは永遠に生き続けるんですね。
>
> でも、のだめは届けたいデス。
>
> きっと、いえ、絶対待っています。
>
> あなたの大切な、あの人が。
>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
演奏が終わり辺りを見回すと、100人を超える観客が二人に熱い視線を注いでいた。
ぱちぱちぱち・・・・・・・
小さく響く拍手の音。
一人の老婆が皺の寄った手を叩く。
「素敵ね・・・・・・・・」
ピエロ、いや、のだめはその温かい一言にはにかみながら、ちらっと真一の横顔を覗いた。
真一も所在無さげに冷や汗らしきものを額に浮かばせながら、のだめの方を見た。
老婆は拍手の手を止めずにうつむき、その先に一粒の涙を落とした。
「そう・・・・・・・・・・あの人、もういないのね。」
「え?!!」
「はっ??」
彼女はずっと待っていた。
この広場で、この噴水の後ろで。
長い長い月日、彼の奏でる旋律を聴いていた。
「ほら・・・・・・・・届いていたじゃないデスか。」
のだめの大きな瞳にも涙がこみ上げた。
「・・・・・・・・・・・・戻ってきてください。ピエロさんを待っている人がここにいます。」
真一は黙ってのだめの頭を手のひらで撫でた。
愛のプレリュード。
最終章は存在しない。
終わらない物語。
「そういえば真一君、あの時なんで来てくれたんですか?」
「さあな。」
「『さあな。』じゃ分かりまセン。」
「なんでだろうな。」
「余計分かりまセン・・・・・・・・・・・でも、うれしかったデス。」
理由なんて、根拠なんてなんでもいい。
ただ、守りたいものがあるだけ。
fine
*********************************************
まとまりなんてありません。いつものことだと笑ってください・・・・・・・・・ふぅ。
広場で演奏する二人が描きたかったのです。
Ricco
]]>
Beat<前編>
http://pero1120.exblog.jp/1856743/
2006-04-20T22:17:01+09:00
2006-04-20T22:17:01+09:00
2006-04-20T22:17:01+09:00
poppo1120
SS
『Beat<前編>』を、どうぞ~@
↓
次に会うためのサヨナラは淋しくない。
哀しくない。
会いたくて、会いたくて、会いたくて・・・・・・・・・
生きていることの意味は、ただそれだけでいい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
> 6・novembre・2006
>
>
> ピエロは言いました。
>
> "届くまで弾き続けるんだよ。"
>
> 素敵だと思いました。
>
> きっと届いてるはずデス。
>
> おじいさんのアコーディオン、古くて色も褪せているけど
>
> その音色は天下一品。
>
> どうしたらそんな音が出せるのかと不思議でしょうがないです。
>
> いつか、のだめにもそんなメロディーが奏でられるでしょうか?
>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「あれ?のだめいないネ?」
3ユーロの借金の取立てに来たユンロンは、真一に問いかけた。
「ああ、あいつ最近帰りが遅いんだよ。」
「とうとうのだめも浮気・・・・・・」
「はぁ?」
遅いのは構わないけど、どこほっつき歩いてるんだか分からない。
帰ってきても、疲れて動けなくなるまでピアノを弾いたら眠ってしまう。
まぁ、それだけならいつものあいつとなんら変わりない。
ただ、あいつの音が何かあいつ自身の感情的な部分を煮えたぎらせているような、そんな音に聴こえる。
湧き上がって、溢れては零れ・・・・・
おまえは一体、何処に行きたがっている?
***************************************************
「おや、今日も来たのかい?」
日中、子ども連れや恋人達でにぎわう広場も、夕暮れが過ぎる頃には閑散としていた。
「おじいさんの音・・・・・・・・・ほんとに気持ちいいデス。」
のだめは学校帰り、この広場で一人の大道芸人に会うのが日課になっている。
歳は60、70代といったところだろうが、はっきりしたことは定かではない。
ただ、毎日欠かさずこの噴水の前でアコーディオンを奏で続けているということは確かだった。
雨も、風も、雷も関係ない。
毎日、毎日、ピエロは弾き続ける。
この身を柔らかく撫でる旋律は、噴水の水しぶきと一体になって空気の中に飛散する。
一滴一滴に音符を包み込んで。
大地に降り注いでは、弾けて広がる旋律。
「何か弾いてください。」
「せっかくの常連さんのリクエストだ、とっておきを弾いてあげるよ。」
J.イバノビッチ《ドナウ河のさざなみ》
のだめは広場のど真ん中でおとなしく体育座りしながら演奏に耳を傾ける。
丸まった背中が子どものようで愛くるしい。
眼差しは一転に定まって微動だにしない。
まっすぐ・・・・・・・見つめる先には大好きな音があった。
瞳に奥に、憧れだけを映して。
「ピエロさん、毎日一人で淋しくないですか?」
今日に別れを告げる夕日を背に、ピエロはしばし考え、そして答えた。
「淋しくなんか無いよ。待っている人がいるからね。」
「待っている・・・・・・・・」
誰を待っているのか。
待っているのはとても苦しい。
狂おしい。
「40年も前の約束なんだ。約束ってのは守るためにあるから。」
「恋人・・・・・・・・ですネ?」
ピエロはのだめの質問に答えないかわりに、演奏を続けた。
誰も立ち止まらなくても、その聴覚にはしっかりと響く音色。
愛のメッセージ。
待っている、待っている。
君は来ても来なくてもいい。
ただ、待ち続けたい。
「明日も聴きに来ていいデスか?」
「もちろんだよ。夕方は冷えるから厚着してくるんだね。」
「はい!!」
日が暮れるのは明日への希望。
闇を畏れては辿り着けない場所がある。
*********************************************
「え?!どういうことですか?」
次の日、ピエロは広場にいなかった。
広場の清掃員がのだめに告げる。
「あの爺さん、長いこと病んでいたんだよ。毎日休まず弾いていたから、今度こそもう来られないかもしれないな。」
愕然とする事実。
「待ってるって言ったのに・・・・・・・・」
のだめは朱色に染まる噴水を見上げて呟く。
この日はもうアパルトマンへ帰るしかなかった。
「今日は早いんだな。」
ドアが閉まる音を聞いた真一は、キッチンに立ったまま振り向かずに言った。
のだめのブーツのヒールがカツカツッとフローリングを鳴らして近づいてくる。
真一がようやく振り向いたころには、のだめはその背中にしがみついていた。
「おいおい。どうした?」
「・・・・・・・・・・なんでもないデス。」
「なんでもなくないだろ。」
真一の黒いエプロンは甘い香りがした。
今晩はシチューだろうか。
「真一君。」
ピアノ椅子に座って窓の外を覗いてみる。
夜空のカーテン、一つの星が流れた。
「のだめと約束しませんか?」
「約束?なんの?」
書斎からスコアを何冊か取り出しながら、真一は聞く。
「何でもいいんデスけど・・・・・・・」
「何でもいい約束って何だよ。」
真一は笑いをこらえながら、デスクにスコアを放り投げた。
のだめはもう一度夜空を見上げた。
もう星たちも眠りにつく頃だろうか。
「・・・・・・のだめが消えたら探してください。」
「何?おまえ消えるの?」
「いえ、消えませんけど。もしもの話です。」
「もしも、か。」
想像もつかない、と真一は思う。
しかし、彼女にいない世界に自分がいる意味が見つけられるだろうか、とも思う。
「・・・・・・わかったよ。」
「約束ですヨ?」
「わかったって。」
小指を突き出すのだめの額にキスをして、目の前に差し出された小指を手にとってまたキスした。
守るよ。
真一なりの返事だった。
"ねぇ千秋君、コンコルド広場のうわさ知ってる?"
黒木から電話が来たのは、それから数日後だった。
続く
**************************************************
ずいぶん前から練っていた話なのですが、書き始めたら方向性が見えなくなってお蔵入り寸前でした。後編で上手くまとまればいいな。
Ricco]]>
素敵な贈り物w
http://pero1120.exblog.jp/1853811/
2006-04-20T19:16:00+09:00
2006-04-20T19:16:59+09:00
2006-04-20T19:16:05+09:00
poppo1120
★宝物★
というより、勝手にリクエストしてかっさらってきました~~~◎
↓ What is happiness?
秋久さん宅が設置1ヶ月を迎えられ、記念にリクエストを募集しているところの土足で乗り込みお願いした小説です。
Riccoの我儘に丁寧にお答えくださり、感激もひとしおです・・・・・(;-;)
あまりにうれしかったので拙宅に祀り上げることに致しました!!!!
本当に素敵な作品!!リクエストのテーマやいただいた小説の詳しい内容は上記のタイトルからご訪問くださると読めます☆なにとぞ、先方blogさんの注意事項等よくご理解いただいたうえにご訪問いただけるようお願いしますね@
しかし秋久さん、センス良すぎです。単語の選び方やセリフの一つ一つが丁寧で、また登場人物の背景や世界が目に浮かぶような描写表現・・・・・・・う~む、匠の成せる業です。Riccoは勝手にFanクラブ設立しましたので、これからはこっそり遊びに行っては愛でて楽しんで敬っていきたいと思います(笑)
本当にありがとうございました!!
]]>
胸騒ぎ~Baby, I am waiting for~
http://pero1120.exblog.jp/1778844/
2006-04-15T12:44:00+09:00
2006-04-15T12:47:21+09:00
2006-04-15T12:44:01+09:00
poppo1120
@お題SS@
すんません。電話、本人は苦手ですが小説に登場させるのは好きなんです。てへっ。
それでは、お題「胸騒ぎ~Baby,I am wating for~」です。
↓
" 眠れよ吾子 汝をめぐりて
美しの 花咲けば
眠れ、今はいと安けく
あした窓に 訪いくるまで"
「チアキ?」
手が止まってる。
指揮棒は・・・・・・・指揮台の横をころころと転がってヴァイオリンの席で留まった。
意識が一瞬どこかへ飛んだ。
なんだか・・・・変だ。
胸の辺りが締め付けられる。
胃もたれか?
いくらリハーサルとはいえ、さっきまでの集中力は何処へ消えた?
妙な違和感に思考が縛られ、思い通りに動いてくれない。
「疲れてるんじゃないのか?よし、休憩にしよう。」
「すみません。」
「気にしなくていいさ。」
本当に妙だな。
疲れているのは確かだけど、両腕が硬直して演奏を止めてしまうなんて。
なんだか・・・・・・・・どこか遠いような近いようなところから聴こえてくる。
誰かが、呼んでる。
そんな錯覚に陥る。
声が・・・・・・・・・
早く見つけてくれと言っている。
オランダ、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団。
ルー・マルレの常任指揮者に就任してから2年が経とうとしている。
しっかり、ちゃっかりのエリーゼの策にはまり、馬車馬のように働いているのは相変わらずだ。
オランダへ来てから2週間、本番はもうすぐ。
なのに、なぜか調子が狂う。
きっとそれが何故だか悩んでみても答えは出ない、そんな気がする。
必死に探そうとするほど、見つからない。
大切なことなんて、そんなものだろう。
明日は雨が降るらしい。
パリも、雨だろうか・・・・・・・・
************************************
" 眠れよ吾子 汝が夢路を
天つ使い 護りたれば
眠れ、今はいと楽しく
夢の園に ほほえみつつ "
雨。
鍵盤を撫でる指が止まる。
冷たいような生温かいような風が窓から漏れてカーテンを揺らす。
雨の匂いは大地の匂いと同じ。
この地球に降り注ぎ、命を潤す聖水。
その水に生かされる生命体たち。
ザーッ・・・・・・・・・
雨の音、喜びの音、命の音。
もう一度、ピアノを奏でてみる。
水の中で泳ぐピアノの周波数・・・・・・・・
《シューベルトの子守唄》
誰かが眠っている。
子守唄のメロディーに身を任せて。
なんだろう、不思議なこの気持ち。
trururururururururu・・・・・・・・・
"もしもし"
「あ、真一君。どうしました?」
"そっちも雨降ってるのか?"
「降ってマス。でも・・・・・なんだかもうすぐやみそうな感じですヨ。」
"そっか・・・・・・"
「・・・・・・?」
"あ、いや。誰かに呼ばれた気がしたからおまえかなと思って。"
「奇遇ですネ。のだめも・・・・何か妙な気配を感じるんですが、何でしょう?」
"さぁな・・・・・・・あ、外。"
「虹です!!真一君にも見えますか?」
"見えるよ。"
「はうん・・・・・・・きらきらしてきれい。虹を渡って真一君のところまでいけたらいいのに。」
"その必要はないと思うけど。"
「へっ?」
"俺が渡って来たから。"
のだめは慌てて窓から身を乗り出して、アパルトマンの中庭を探した。
「真一君!!!!」
こちらを見上げる愛しい笑顔。
思わず部屋を飛び出て螺旋階段を一目散に駆け下りる。
「こら、下濡れてるからすべ・・・・・・・」
「ぎゃぼっ!??」
虹のアーチが大空に架かって、離れ離れの時間を繋ぐ橋になる。
「ととっ・・・・・ほら、言わんこっちゃ無い。」
「受け止めてくれると信じてました!!」
しがみつく懐かしい温もり。
ドクン、ドクン、ドクンッ・・・・・・・
「どうして子守唄なんて弾いてたんだよ。」
「え?いや、なんとなくデスかね?」
ドクン、ドクン、ドクンッ・・・・・・・
「真一君の心臓の音ですか?」
「おまえのだろ。」
「呼んでます・・・・・・・」
「え?」
「あっ!!」
「え?!!」
Hero,my baby.
I'm waiting for you.
fine
***********************************
ははは、ついにやってしまいました。
降臨祭?(ばか)
このSSの仕掛けがわからなかった方、わかった方、どちらにせよとんでもないパラレルで失礼しました。
Ricco]]>
Don't make me blue.
http://pero1120.exblog.jp/1676801/
2006-04-08T19:12:00+09:00
2006-04-08T22:17:18+09:00
2006-04-08T19:12:24+09:00
poppo1120
SS
"微妙にファンタジー"がいつのまにかコンセプトになった当blogにピッタリな出来栄え?(ほんとかよ・・・)
それでは、「Don't make me blue.」をご覧ください。
↓
この世には理論や知識じゃ解明できない不可思議な現象が多すぎる。
例えば超能力だとかUFOだとか、
とにかく自分の中でカテゴリー化された常識の枠組みには到底収まりきれない
説明も理解も不可能なありとあらゆる事柄に悩み、疲れ果てる。
でも、それでも信じてみたくなる。
たとえタイムマシーンが発明されないまま地球が滅ぶ日が来ても、
時計の針は壊れずに確かに動いていて、
1秒でも先には未来の自分がそこに存在しているということを。
シテ島とサン・ルイ島を結ぶサン・ルイ橋に佇めば、濁ったセーヌ河と島々との風景がなんともいえないバランスで調和されていて感心する。
見上げればサン・ジャック塔、見下ろせばセーヌ河を移動する運搬船が見える。
今日もパリは晴れていた。
「そう、チアキ演奏旅行に行ってるのね。」
ターニャはラベンダー色のマーメイドスカートをひらひらさせながら歩く。
「そうなんですヨ。1度ミルヒーについていっちゃうと帰りも遅いんです。」
のだめはどこか遠くの景色に視線を向けながら答えた。
「・・・・・・・ミルヒー?」
絶対偽名だよな、と二人の後ろを歩くフランクがのだめの話を疑ったが、確かめるのはやめた。
そのかわりに
「・・・それってチアキの師匠でしょ?本名は?」
と、ターニャが突っ込む。
「・・・・・・・ミルヒーは、ミルヒーですよ。いずれ分かりマス!」
ミルヒーの本名ってなんだったっけ・・・とのだめは真剣に考えたが、思い出せなかった。
パリへ来て2年目の秋。
新学期が始まるとほぼ同時に、真一はシュトレーゼマンと演奏旅行へ旅立ってしまった。
マルレのオーディションも一段落し、次の仕事も真一にとって大切なものであることには間違いないが、あの広い部屋で一人留守番しなければならないのだめは淋しかった。
真一君、今何をしていマスか?
何を考えていますか?
雲ひとつ無いセルリアンブルーの空を見上げて、真一を想う。
パリの空はいつでも私を励ましてくれる。
そんな気がする。
次再会できるのは、またノエルの季節だろうか・・・・・・
「ねぇ、ちょっと!あれ!」
思いに耽っているとターニャが橋の上から河を指差す。
「ビン?透明の・・・中に何か入ってるよ。」
フランクもターニャの隣に駆けつけて、セーヌ河に漂う一つの物体を見つけた。
「お宝ですかネ?!追いかけましょう!!」
「え?追いかけるって・・・・のだめ!!待ちなさいよ!」
のだめは仰天する二人を置き去りにして風を切るように走り出す。
「河瀬に降りるの?!危ないよ!!」
フランクの叫びはのだめに届いたのか届かなかったのか、今となっては分からない。
はぁ、はぁ・・・・・・・
昨日は雨が降ったせいだろうか、河の流れは思ったよりも速くて、透明なビンは下流に向かってどんどん流される。
追いかけるのだめも必死だが、そののだめをさらに追うターニャとフランクはさらに災難だった。
ようやく追いついて、のだめは河に向かって思いっきり手を伸ばす。
その手が掴むのは、希望か絶望か。
「届きましたヨ!!・・・・・・っと、お、おぉっ!?」
届いたのは良いが、のだめの態勢は河瀬から足が離れかけて今にも崩れそうだった。
ガシッッ!!!!
のだめのワンピースをしかと掴んで引き戻したのは、紛れも無く親友たちの手だ。
「お、お気に入りのワンピが~」
掴まれた拍子に背部の生地が伸びきっている。
「文句言わないのっ!!」
「そうだよ。河に落ちるとこだったんだよ?」
親友たちは呆れ顔で大きくため息をついたが、のだめが助かったのでひとまず安心した。
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俺は何故、今こんなとこへ居る?
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不思議な宝物を拾ってしまった。
拾ったビンは河の水で汚れたのか少しくすんで見えた。
中に入っていたのは一通の手紙、もちろん、3人は迷わず開いてみた。
「手紙・・・・・・・・」
「"何故こんなとこへ居る?"って、記憶喪失の人でも書いた手紙かなぁ?」
「ピアノマンかしら?」
「なんデスか?"ピアノマン"って。」
「あんた知らないの?」
宛先の書かれていない手紙。
なんの魅力もないただの紙切れを拾ったのだめの心情は複雑だったが、それでもその"宝物"らしきものに妙に興味が湧いた。
観光地の風景の中に、子どものようにしゃがみこむ大人三人の姿は滑稽にも見えるが、本人達はまったく気にも留めない。
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ペンを持ったのはいいけど、あまり意味はなさそうだ。
ただ・・・・・・・落ち着かなくて。
とうとうこの日が来てしまったから。
・・・いや、待ちわびていたはずなんだ、きっと。
なんというか、そうだな。
大事な何かを本当に大事にしようとすると、
意外とそれが難しかったりして、
どうでもいいことばかりうるさく言って
迷ったり焦ったりどうしようもなくさせる。
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「あ、なんか曇ってきたんじゃない?」
フランクが空を見上げて言った。
確かにひんやりとした風が吹いてきて、空はグレーに染まる。
そもそも、今日は何で三人で出かけていたのかというとただの気分転換であって、他に目的は無い風を装っていた。
が、じつは真一が旅立って一人きりになったのだめを少しでも元気付けようというターニャの提案だったことは本人には秘密である。
雨が降ってびしょ濡れになっては、せっかくのプランも台無しだから本当は早く帰りたい。
しかし、肝心ののだめが手紙に釘付けで微動だにしなさそうなのを見て、フランクは言葉を飲み込んだ。
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傷つけてばかりきたけど、傷つけずには大切にできなくて
それって矛盾してると思うけど他に方法が無かったんだ。
それでも、今日こうしてここに座っているということは、
単純に時の流れに身を任せたせいじゃなくて
自分で決めたことなんだと自分を納得させようとしてる俺が居る。
世の中説明できないような不可解な出来事なんて溢れているから、
今日のこれもまた、そんなものたちの一部なのかもしれない。
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「なにかしら、この手紙・・・・・・・・本当に。」
「のだめにもさっぱり・・・」
「なんかこれ書いた人、悶々としてる感じが・・・・・」
「確かにそうですネ。」
「ねぇ、これラブレターじゃない?」
「え?!」
手紙の内容だけ見ると、趣旨も目的もはっきりしない代物である。
しかし、なにがしかの大切な思いが詰め込まれている、そんな雰囲気は感じ取れた。
「っていうかこれ、読んで良かったのかな?僕たち。」
フランクがぼそっと言うものだから、二人は一瞬沈黙した。
良かったも何も、河になんて流した人が悪い気がすると思いながら。
そんなやりとりをしている矢先に
ビュッ!!!!
っと強い風が吹いて、のだめの手から読み終えたページの一枚がさっきまで渡ろうとしていた橋の方角へ飛ばされた。
「ちょ、ちょ・・・と!待ってくだサイ!!」
のだめは再び絶叫しながら風に運ばれる紙切れを追って走り出した。
「のだめ・・・・・・さっきから走ってばっかり。大丈夫かな?」
「平気でしょ。それより、今のうち最後まで読んじゃいましょうよ。」
いつのまにかターニャも手紙の世界へ引き込まれているかのように、夢中で読んでいた。
女って・・・・・・・すごい。
とフランクは内心、恐々としていた。
しかし、そのフランクでさえこの手紙に何かの縁というか、妙に好奇心をそそられていた。
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えー・・・・・・と。
あ、そろそろ式が始まる時間だな。
・・・・・・・無駄に緊張してきた。
あいつを迎えにいかなきゃいけない。
パリへ来て3年間、怒涛のように過ぎていったけど
これからの一分一秒も俺たちにとって重要な、
明日へのきっかけになればいいと思う。
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「タ、ターニャ。これって・・・・・・」
「マリッジ・ブルーってやつかしら?」
いや、まぁ、おそらくそうだと思うけど。
「結婚式前に怖気づくなんて、これ書いた人間は相当ヘタレてるわ。」
「はは・・・・何それ?っていうか、本当に雨降りそう。」
今にも降り出しそうな雨の気配に焦っていると、上流の方角からのだめが戻ってきた。
「はぁ、はぁ・・・・・・ふぅ。なんとか取り戻しまシタ!!」
しっかりとのだめの右手に握り締められている"宝物"の姿を確認して、ターニャとフランクは安堵した。
「雨降ったら大変だよ。帰ろう!!」
「そうね。」
「そうデスね。」
「これ、どうする?」
「持って帰ってもしょうがないし、流した人は流したかったわけだから河に戻そうよ。」
「キャッチ&リリースですネ?」
単語の使い方が違うと思うが、急いで帰らないといけないから誰も突っ込まなかった。
大慌てで手紙を丸めてビンの中へ詰め込んだ。
最後にコルクをビンの口に押し込んで、三人で再びセーヌ河へ流した。
「さよならデス。」
「また誰かに拾われたりして?」
「ふふっ。まぁその時はその時じゃない。」
「さ、帰ろうか。」
「のだめ、あんた今晩夕食係よ!」
「そんな当番、今初めて聞きましたヨ!!っていうか、のだめ手紙の続き読んでません。」
「気にするほどのこと書いてなかったわよ。」
「そんなぁ~仕方ないですケド。」
「ははは。きっと手紙の最後はハッピーエンドだよ。」
「そうですかね?」
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これ、書いたのはいいけどどうする?
まぁ、河にでも流すか。
案外、知り合いが拾ったりして。
それだけは勘弁だけど。
さてと。
この扉を開けたら待ってんだろうな。
早く行かないと。
もうずいぶん待たせたし。
じゃ、またな。
過去の俺。
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その後手紙の行方は、誰も知らない。
fine
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時間の流れが分かりにくいぞ、こりゃ。
でもこんなん書くの大好きかもしれません。
Ricco]]>
頂き物大好き☆
http://pero1120.exblog.jp/1670933/
2006-04-08T08:37:00+09:00
2006-04-08T08:38:27+09:00
2006-04-08T08:37:29+09:00
poppo1120
★宝物★
↓
無理矢理招待した上にこんな素敵イラを頂戴し、Riccoは幸せ物です(;-;)
★お披露目★
実は何を隠そう、みもさん宅のオエビをこっそり覗き見しながら『かわいいのぅ~欲しいのぅ~』と密かに狙っていたので、今回いただいたときには有頂天ホテル(?)でした!!本当にありがとうゴザイマスww
いつも思いますが、やっぱりのだめのチャームポイントは睫毛ですよ、うん。あと、くりくりした丸い瞳!!!あの瞳にじっと見つめられたら真一もたまったもんじゃないはず。。。
真一はねぇ、肩幅だっ!!!これは譲りません。(誰に?)あのシャツとか燕尾着た時の肩のラインがそそりまくりでRiccoはノックアウト。
あ、私の好みはどーでもいいデッスよ~♪(だいた?)
みもさん、今後とも同じ佐久間派として(Ricco設立)仲良くしてやってください。ありがとうございました★
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選んだ答え~Only human~
http://pero1120.exblog.jp/1548516/
2006-04-01T14:40:40+09:00
2006-04-01T19:28:00+09:00
2006-04-01T14:40:40+09:00
poppo1120
@お題SS@
風変わりな代物になってしまいました。
↓ 夕日が沈む丘。
買い物袋をはんぶんこに持つと、二人で幸せを分かちあっているよう。
縦に伸びる影が寄り添う。
リアルに馬鹿。
「かなり怒りんぼう。」
言の葉は、風の音に消え入るほどに儚い。
うまいのはピアノだけ。
「けしからんデス!」
素直じゃない。
「いつも一緒。」
傍にいるのは、
一緒にいたいから?
一緒にいて欲しいから?
余計なことばっか。
「かわいいでしょ?」
アパルトマンが近くなると、自然に歩みが遅くなる。
もっと一緒に歩きなよと、
オレンジ色に染まる夕日が言っているから。
予想外の展開。
「意外でもないと思いますけど。」
どうしようもないな、俺は。
「はっきり言っちゃった方が楽になれマス。」
二人で帰る、二人だけの部屋。
・・・・・・・好き。
「キス?」
する?
愛のしりとり、始めませんか?
最後の曲がり角、誰も見ていないかなんて関係ない。
夕日色に恥らう頬に触れると、その瞳が答えを教えてくれる。
唇から伝わる、生温かい幸福。
「る・・・・・・頭が働きません。」
おまえの負け。
「結構デス。」
すき、
きらい。
いつから気づいた?
多分、最初から。
乱暴な愛でもいいよ。
喜んで注ぎましょう。
移ろう季節を追いかけて、
手軽な感情に惑わされても、
もう離れはしない。
fine
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しりとり、いい加減です。
言葉選びに苦労しました・・・・・・次は何のお題にチャレンジしましょう?
Ricco
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「月の影」あとがき。
http://pero1120.exblog.jp/1522311/
2006-03-30T23:30:52+09:00
2006-03-30T23:30:52+09:00
2006-03-30T23:30:52+09:00
poppo1120
SS連載
あとがきになります。
「月の影」をお読みでない方で、これから読んでみたいと思われる方はこのあとがきは最後に読んでくださいね!!
↓
何しに連載なんて・・・と我ながら思いますが、なんとか書ききったので気分的にはほっとしています。
●のだめにとってのニナ・ルッツ音楽祭
コミックスのお話でのだめはニナに追い出され、しかし最後には意地でバルトークを弾ききります。一応、のだめはそれで満足してしまいますが、真一ののだめのピアノに対する気持ちがうやむやのまま終わってしまいますよね?
あれはある意味、以後のだめの成長の足がかりになる重要なお話だったと思いますが、あえて真一やのだめの本音や感情がはっきり描かれないままだったのが、今のパリ編で徐々に徐々に二人の進化として描かれ始めていることに繋がっていて効果的だったんじゃないかと感じます。
●エリーゼの行方
今回千秋に同行するマネージャーはオリバーにしました。
ミルヒーがベルリンへ仕事・・・という設定だったので、ま、エリーゼは巨匠に同行するのが自然かなと思ってそうしました。
ま、エリーゼは口うるさいし鬼姑(鬼嫁?)だから。真一もオリバーなら安心するかナァと。
●真一のマーメイドジュース
長野で作ってましたよね?4年前の音楽祭はミルヒーの代打で学生オケを振ることになりますが、真一にとってその経験は大きなものだったんじゃないかと感じていました。
なんとか4年前の真一とのだめと、現在の二人を繋いでくれるものがないかなと思っていたらいつの間にかマーメイドジュースになっていました。
真一にとってシュトレーゼマンの存在は今の自分に無くてはならないもののはずですから、どこかこの師弟関係に結びつくエピソードが欲しかったのかもしれません。
●ニナの病因
本当のところどうだったのかはご想像にお任せします。
●ブラームスピアノ協奏曲2番
なんとなく思いつきで設定した曲でしたが、調べていくうちにだんだんと、ブラームスが1番から23年も月日を経て書いたものだというエピソードが判明していきました。
ああ、23年と言えば、ちょうどのだめが生まれてから今くらいまで成長できてしまえるほどの時間をかけているんだなぁ~と思うと、なんだか感慨深いものがありました。
遅咲きと言われるブラームスですが、そこになんとなくのだめと印象が重なったのでこの曲とのだめがめぐり合えたことに運命的なものを感じてしまいました。(自分の適当設定から生まれた奇跡?)
●ゴールデン・ペア
こんなところで、こういう形で実現させてしまいましたが、ある種今回はゴールデン・ペアの本番と言うよりは、のだめの弾きたいという強い意志に真一が答える・・・・・・というゴールデン・ペア誕生の一歩手前あたりだと解釈して書きました。
本当のゴールデン・ペアはまだまだ先でしょうね。
そんな訳で、ご清聴ありがとうございました!!!
大した、連載とも呼べない代物ですが「月の影」に対するコメントや異議申し立てがある方は遠慮なくどうぞ~♪書き込んでくださると喜びます。
Ricco
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