Sign

一度、この「Sign」消えました。

送信する前に。。。

長いから打ち直し大変(; ;)


Signは、峰&清良のウエディングストーリーです。

二人を書いたと見せかけて、やっぱりチアノダが書きたいだけ??


それではGo!!





深紅の絨毯に視線を向けると、清良は身が引き締まる思いがした。







本日、快晴なり。









一歩、一歩・・・・・・・・・







この両足は、確実に龍に向かっている。





グレーのタキシード姿の龍がこちらを見て


きれいだよ。


と、声にならない声で囁くから、清良は照れながらはにかんだ。


ヴァージン・ロードの赤色が、白いドレス姿の清良をより浮き立たせている。


陽光が優しく差し込む中央主祭壇の両サイドには天使達が、そして左右のチャペルには聖ヨゼフと幼子イエスを抱く聖母マリアが、優しく見守る。



サンティ・ヴィンツェンツォ教会



二人の物語は、今日ここから始まる。


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チャーチのベルの音がトスカーナの広大な山々にこだまする。

二人は手をとり扉を開く。

誓いの儀式に興奮は冷めやらない。





そう、本日は晴れ。





チャーチから出た清良は、イタリアの太陽のまぶしさに目を細めた。








するとどうだろう。



二人を祝福するはずの歓声は無く、ただ静寂だけが二人を待っていた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・?










黒いタキシードの男。

男のその右手が空を仰いだ瞬間、









  アヴェ マリア


  わがきみ
  
  野の果てに嘆こう 乙女の祈りを

  ああ われと聞かせたまえ
  





フルートのヴィブラートは、胸を震わすほど美しく、アヴェマリアの旋律に乗って風に泳ぐ。
オーボエとクラリネットの甘い音色は、そのメロディーに誘われるように重なっていく。


ホルンの包み込むような温かい音は、チャーチ全体を喜びと祝福で満たす。
トランペット・トロンボーンは、まるで聖なる泉の水面を静かに揺らすように小さく・・・・・・繊細なハーモニーを奏でている。


コントラバスの低音は、トスカーナの大地に咲き誇る花々を踊らせ、ヴァイオリンの音色は、イエスを身籠った夜のマリアの涙のように透明である。





誰が誘うでもなく、オーディエンスも歌う。






  みもとに安らけく 憩わしめたまえ

  悩める心 君に祈(ネ)ぎまつる

  


  アヴェ マリア










「・・・・・・・・・龍!!!!!」

「へへっ」




清良は、驚愕とも困惑とも表現できない顔で龍を見る。

龍は


「元気な赤ちゃんを産んでくれよなっ!!!!」


言いながら、


龍のたった一人のマリアを抱きかかえ、頬に口づける。









黒いタキシードの男は指揮を振りながら、ちら、とこちらを見る。

・・・・・・・・・・もちろん、あの男である。





すると、どこからともなくパイプオルガンの音色がチャーチに響き渡る。

・・・・・・・・・・・間違いなく、あの女である。








清良は龍の腕に抱かれ、トスカーナの空を見上げながら、

・・・・・・自身の中にある命の輝きを、確かに感じた。

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「イタリアで式挙げるなんて、さすがハデ好きのやることだな。」



結婚式の三次会、



ここは昔トンネルでもあったのだろう。

薄暗い空洞はワインセラーに改築され、バーとして経営されている。



「やっぱり、お前に頼んで正解だな!!」


R★Sオケのメンバーはまるで同窓会のように互いの顔を懐かしみながら、和気藹々としている。




「タイタニックのテーマと悩んだんだけどな~」

「沈む船の歌なんて、結婚式に似合わないだろ。」


グラスに半分のキャンティクラシコを飲み干すと、千秋が答えた。




似合わないどころか、そんな曲、不吉すぎて演奏したくない。



「ひゃほ~!峰君、グッジョブ、デスー!!!!」


淡いオレンジ色のワンピースをヒラヒラさせながら、のだめは峰の肩を叩く。





「オレの選曲サイコーだろ?」

「アヴェマリア、もそうですが、清良さん・・・・・・・・うきゅきゅっ♪」



のだめは後ろの清良をちらちら振り返りながら、うれしそうに笑う。
まるで自分のことのように。





「計画妊娠ならぬ、計画仕込みってとこだなっ!!!!!」

「むむっ!!!峰君、キング・オブ・エロ、デスね・・・」





今日は飲みすぎたのか、もしくはバーの人口密度が高いからか、はたまた、峰とのだめの会話が下世話なせいか、千秋は軽いめまいがして後ろのソファーにもたれた。



「二人とも幸せにな~!!!!!!!」


「ジーク・ジオン!!!!」









幸せな家庭










そんなもの、知らない。


薄らぐ意識の中、千秋はぼんやり思う。





しかし、こんなにも「幸せな家庭」に恋焦がれてきた自分がここにいる。









俺も、築けるだろうか。


いつか・・・・・・・





瞼が閉じる頃、いつの間にかとなりに座るのだめがうっすらとだけ見えた。






夜は未だ、始まったばかりである。


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むきゃ~~~書き直し疲れました。
長々とすみませんm(- -)m


峰&清良おめでとう・・・・・・(←勝手)



その後、部屋に戻った千秋とのだめの話も書きたかったのですが、長くなりすぎるので、そのうち続きを書こうかナァ。。。


それでは。


Ricco
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by poppo1120 | 2006-02-04 19:50 | SS
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