~beyond the sea~

このサイトは「のだめカンタービレ」の感想、二次小説を中心に更新していきます。

同人的表現が苦手な方は注意してくださいね。


さて、「~beyond the sea~」は千秋のモノローグ(独白)です。
これからたくさんアップしていけるとい~な。

それではSSはこちらから
 




日本じゃタバコがまずい・・・・・・


日本の湿度の高さに嫌気がさす理由の1つでもある。






ため息と共に吐き出されるタバコの煙は、どこへ向かうでもなく千秋の視界を曇らせ、パリの空気に溶けて消える。



フランスに来てどのくらい経ったのか・・・・・・



タバコは1日に1箱も吸わない。
・・・・・・健康のためとかじゃない、タバコは「癖」とか「依存」とかではなく、千秋にとって「趣味」、あるいは「日常」の一部なのかもしれない。

だから、味にもこだわらない。
けれど、ある程度の吸い心地良いものである方が良い。



マルレ・オケのリハーサルの合間に、関係者用の裏口から外へ出てタバコに火をつけるのが日課だ。
日本と同様、ここ、パリも喫煙者に寛容なシステムでは無いらしい。建物内ではタバコが吸えない。


控え室で吸ってもバレないとは思う・・・・・・
しかし、外に出なければ肺の容量限界にまで溜め込んだため息を吐き出すことは不可能だった。



弦じゃなかったらタバコに手をつけていなかっただろうか。



タバコを初めて吸ったのは20歳を越えない頃だった。

一般に楽器を吹く人間はタバコを吸わない。
肺機能を維持するためである。
初めて楽器を手にした頃から、やれ腹筋を鍛えろだ、やれ腹式呼吸だと散々師匠にどやされてきているものだから、大人になっても自然とタバコに興味が湧かない。




千秋は珍しく2本目に火を点す。


ここは裏路地のようになっていて、
人通りは多くない。
雨の日になると傘を差す人々がすれ違うには少々手狭な路地である。



ふと、どこを見るわけでもなく伏せていた視線を上げてみる。





向かいの建物には何があるのか





そんなことは千秋にとって気にすら止まらない問題だった。
花の匂いがすれば、花屋があるのかと気づく程度であって。





花屋だけではない。
路地裏は人間の代わりに、様々な匂いで溢れかえっている。

焼きたてのバケットの匂いに空腹を知らされる感じがしたかと思えば、
リストランテの排気口からは、とても食欲をそそるような匂いのしない湯気が吹き出ていた。







タバコの煙はため息を誤魔化すため。空腹を誤魔化すため。








火がタバコのフィルター近くまで迫ってきていることに気づいた時、

「チアキ!!!!早くリハ再開してよっっ!!!!!!」

テオの声。






・・・・・・今日は早く帰ろう。






タバコはカートン買いしない事にしている。
あまり荷物が増えるのは好きじゃない。











それでも、今日は買い物をして帰ろうか。










・・・・・あの花屋に。


























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さて、こんな感じでSSスタートしました。
パリ編だけじゃなくて色々やってみたいですな。

妄想爆発系、脳内補完系も書いていきたいけど、
それはまた後ほど・・・・・・・・


書き込みとか感想とか自由です。
リクエストとかもいただけたら幸いなり。

読んでくださった方々は是非足跡をお残しくださいませ。


んでは。

Ricco

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by poppo1120 | 2006-02-02 21:28 | SS
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